中京大学教職員組合は、1963年に前身の「愛知私教連中京大学分会」として組合員6名で発足し、翌年正式に「中京大学教職員組合」となりました。1954年の中京大学設立からの十数年は、「身分保障」要求が活動の中心でした。そもそも、組合発足前に、「中京高校三教師問題」という教員解雇問題が起こり、復帰支援をするという文脈での船出でした。その後も、理事会と議論を重ねることで、1969年、理事会は組合を唯一の交渉団体であることを認め、研究環境の改善、不明確だった諸手当の明確化、図書費の増額が実現していきました。
組合活動が軌道に乗り出した1970年代には、組織の改革が行われ、現在まで続く組合の体制が確立しました。まず、1970年に初代委員長・書記長が就任し、第1回組合大会が開催されました。また、翌1971年に組合4つの柱が確立しました。さらに人事について、理事会は教授会の決定に干渉しないという慣行が定着したのも1970年代のことでした。団交を午前4時・5時まで行うという熱心な組合活動の結果、労働条件が改善され、研究・教育環境が整い、中京大学が大きく発展することに寄与しました。
1970年代以降、組合と学長、理事会、学生との四者関係は、現在よりもはるかに密なものでした。例えば、1980年代後半には、組合が学生と協同して生協づくりを推進しました。また、1980年代前半から2000年代中盤まで、理事会とタイアップして、その時々の全学的な問題を議論するために、「シンポジウム」という名称で講演会を開催したことも少なくありません。このように、中京大学教職員組合は、理事会や学生など大学の関係者と共に、我々の中京大学をより良い大学にするために尽力してきました。
歴代委員長(書記長)
1.三上正之(野原敏雄) 2.加藤等(野原敏雄) 3.野原敏雄(楠恭雄) 4.沢登佳人(相馬志都夫) 5.山下幸男(伊藤紀彦) 6.野原敏雄(上田勝美) 7.杉江栄一(大岩弘和) 8.庭山英雄(木村隆崇) 9.上田勝美(綱島誠忠) 10.大岩弘和(渡辺忠夫) 11.西郷幸盛(岩下有司) 12.古橋義之(木村崇) 13.渡辺忠夫(安藤隆之) 14.塩田静雄(塚本隆敏) 15.小田真弘(神野清一) 16.神作博(赤坂暢穂) 17.井関降(浜川一憲) 18.長谷川端(吉川仁) 19.伊藤紀彦(伊藤進) 20.小泉明(浜川/水谷誠) 21.三浦謙(田村晃康) 22.神野清一(杉江修治) 23.吉田祥二(猿田正機) 24.大橋博明(中村雅樹) 25.中川武夫(荻原/小林秀) 26.石川一三夫(荻原/小林秀) 27.安藤隆之(白井正敏) 28.赤坂暢穂(小峰総一郎) 29.猿田正機(岸上晴志) 30.三上和夫(酒井一敏) 31.樅木貞雄(小木曽洋司) 32.杉江修治(村岡幹生) 33.精園修三(竹田昌次) 34.小野征夫(愛知正博) 35.吉川仁(斉藤尚文) 36.白井正敏(長尾英彦) 37.山田英雄(酒井恵美子) 38.田中豊穂(柳沢昌紀) 39.小峰総一郎(岡本祥浩) 40.玉崎紀子(ましこひでのり) 41.檜山幸夫(森有礼) 42.大沼正博(阿部英樹) 43.村岡幹生(鬢櫛一夫) 44.岡本祥浩(照本祥敬) 45.竹田昌次(椿建也) 46.ましこひでのり(甘露純規) 47.愛知正博(金敬黙) 48.猿田正機(柴田洋二郎) 49.中川直志(高遠拓児) 50.照本祥敬(金敬黙) 51.細川眞(新里慶一) 52.鬢櫛一夫(大岡頼光) 53.渋谷努(徳竹由明) 54.照本祥敬(小原嘉記) 55.鬢櫛一夫(壇上弘文) 56.村岡幹生(鈴木崇児) 57.村岡幹生(鈴木崇児) 58.甘露純規(古川浩司) 59.新里慶一(山崎 敦) 60.山崎 敦(増田淳矢)